#まちのひと2022年2月

#まちのひとでは、街を眺める方、街にかかわる方を紹介しています!

街を見続ける笹井氏が綴るメルマガの一部ご紹介致します。

2022年2月27日のメルマガより一部を抜粋

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1.商う言葉
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日々の商いに役立つ「言葉」を紹介し、その意味をコラムとしてお伝えします。今日は、安売りによらない商いに欠かせないことについて考えてみましょう。

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最上のサービスとは
高価なものだと
知って初めて
安売りに対抗できる
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他店より高く売るには勇気が必要です。競合店より良い品を扱うためには努力がいります。競合店と同じ商品を安く売っても経営が成り立つには、相当の自信が必要です。無理して安値で売るのは見せかけの安売りにすぎず、本物の商売ではありません。

安さを継続するには、つつましい無駄のない経営が伴わなければ成立しません。その点では、他店より高く売るためには、ただその勇気があれば足ります。しかし、競合店よりも品質のよい品を売るには、勇気だけでは足りません。最上が何であるかを知るために、なみなみならぬ努力が必要です。

最上を知りましょう。そこに込められた価値の尊さを理解しましょう。その理解なしで他店との価格競争に一喜一憂するところに、商売の成長はないでしょう。価値を誰よりも理解してこそ、その価値を伝え続ける覚悟が生まれます。

まがいものが幅を利かす中で、価値を知ってもらうには努力がいるでしょう。商売に限らず、努力を伴うものほど人間にとってやり甲斐のあるものはありません。それをやりとげたときこそ達成感に満ち、壮快です。商人の喜びは、そういうところにあるのです。

※2022/2/27メルマガより一部を抜粋

2022年2月20日のメルマガより一部を抜粋

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1.商う言葉
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日々の商いに役立つ「言葉」を紹介し、その意味をコラムとしてお伝えします。今日は、「商品知識」がなぜ大切なのかについて考えてみましょう。

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販売に大切なのは
巧みな接客技術よりも
深い商品知識であり
口先より良心である
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あるときレストランで、ピカソは一人のウエイターに絵を頼まれました。ナプキンに30秒ほどすらすらと描くと、100万ドルを請求したそうです。「たった30秒で!」と驚くウエイターに、ピカソは「いや、40年と30秒だ」と言いました。修練の大切さと価値を表したエピソードとして知られています。

ある高名な日本画家が一本の線を毛筆で描きました。誰でも、同じ毛筆を使って一本の線を描くことはできるでしょう。しかし、彼のような美しく生きた線を描けないのです。それは、そこに至る長年の専門家としての修練があるからにほかなりません。

販売についても同様です。繁盛とは、お客様が何度もくりかえし買物に訪れることを言います。しかし、多くの店ではいつしかお客様が来なくなるのはなぜでしょうか。大抵の場合、そこにはお客様をがっかりさせる修練不足があります。

昨日より今日は、少しでも商品知識を向上させましょう。その向上心の有無をお客様は見逃しません。なぜならそこにはお客様のためを思う良心があるからです。販売技術の上手下手よりも、修練すべきはその点にあるのではないでしょうか。

※2022/2/20メルマガより一部を抜粋

2022年2月13日のメルマガより一部を抜粋

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1.商う言葉
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日々の商いに役立つ「言葉」を紹介し、その意味をコラムとしてお伝えします。今日は、「売る」という営みについて考えてみましょう。

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よく売るとは
多く売ることではない
一人ひとりのお客様の
心からの満足を言う
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売るということは、お客様と心を通わせることです。人と人とのつきあいから始まります。人が持つ善なるものがすべての基本です。

大きなことも小さなことも、自分の身に置き換えて考えてみましょう。そうすると何をすればよいかが、自然に見えてくるでしょう。誰でもが共通に感じる思いの中にこそ、本当に大切なことが隠されています。

これからの商いは、お金で買えない価値を創造するという難しい仕事になるでしょう。その仕事に惜しみなく、自分の人間性を発揮して人々に役立ちましょう。そうすればその人は感謝をしながら儲けという結果を与えてくださるでしょう。

残念ながら、世の中の「善」とされることの大半は金儲けと縁が遠いのも事実です。しかし、正しい商いだけは「真」「善」「美」という人間の理想とする価値と一致します。正しさは、一人ひとりの心の中に必ず住んでします。

さあ、一人のお客様のために心からの誠実を尽くしましょう。目の前の一人のお客様のために損得よりも善悪を優先させましょう。それは必ず自他の「善」に通じ、関わる人すべての幸せにつながることでしょう。

※2022/2/13メルマガより一部を抜粋

笹井氏とは・・・

”商い”をする人々の育成を目的とした「商い未来研究所」を設立。インタビューや研修・コンサル・講演により商いにかかわる本人が認識をしていない強み課題を顕在化させ、多くの商業者を育成し排出してきた人です。

そんな笹井氏の”商いの心と技”がつまったメルマガです。

笹井清範(ささいきよのり)氏  

商い未来研究所代表

一般財団法人食料農商交流協会理事

※笹井氏のメルマガは、商い未来研究所様のページより登録いただけます。